ここでは、SoftEtherを利用し、VPN環境を構築する方法について紹介します。
SoftEtherとは筑波大学が開発した、企業用、家庭用の仮想ネットワーク環境を構築するためのオープンソフトウェアです。
高度なVPNを比較的容易に構築でき、Linuxはもちろん、Windows、iOS、Androidなど多岐のOSで参加・利用が出来ます。
1.SoftEther VPN Server をこちらからダウンロードをします。
SoftEtherダウンロード画面2.Linuxmania製品の場合以下のように選択します。お使いの環境に合わせて選択してください。
ダウンロードするソフトウェア | SoftEther VPN (Freeware) |
---|---|
コンポーネント | SoftEther VPN Server |
プラットフォーム | Linux |
CPU | Intel ✕64/AND 64(64bit) |
3.ダウンロードしたファイルをお好きな場所に展開し、展開した vpnserver ファイルを開き「.install.sh」を端末内で実行してください。
4.端末が開きます。
画面の指示に従い、「1」を入力し[Enter]キーを押してください。
1.端末を開き、下記コマンドを実行しVPNServerを起動します。
$ sudo /home/{先程展開したフォルダ}/vpnserver/vpnserver start
2.続いて下記のコマンドを実行します。
$ sudo /home/{先程展開したフォルダ}/vpnserver/vpncmd
3.VPNServer、VPNBridge が動作しているマシンのIPアドレス、ホスト名を指定します。
ここでは、何も入力せずに[Enter]キーを押し、localhostに接続しています。
4.接続先の仮想HUB名を入力します。
ここでは、何も入力せずに[Enter]キーを押し、localhostに接続しています。
5.「VPNServer全体の管理権限があります」と表示されたら下記のコマンドを実行します。
Hub DEFAULT
HubCreate {新しく作成するHUB名}
6.続いてユーザとパスワードを登録します。
下記コマンドでユーザを登録します。UserCreate画面の指示に従って入力を進めます。 参加するグループの登録がない場合は何も入力せずに[Enter]キーを押します。
UserPasswordSet
7.VPN内でDHCPを有効にするために、下記の3つのコマンドを順次実行します。
DhcpGet DhcpEnable SecureNatEnable
VPN Server 設定方法は以上です。
◆SoftEther VPN Client のインストール方法
1.SoftEther VPN Client を同様にこちらからダウンロードをします。
2.Linuxmania製品の場合以下のように選択します。お使いの環境に合わせて選択してください。
ダウンロードするソフトウェア | SoftEther VPN (Freeware) |
---|---|
コンポーネント | SoftEther VPN Client |
プラットフォーム | Linux |
CPU | Intel ✕64/AND 64(64bit) |
3.ダウンロードしたファイルをお好きな場所に展開し、展開した vpnclient ファイルを開き「.install.sh」を端末内で実行してください。
4.端末が開きます。
画面の指示に従い、「1」を入力し[Enter]キーを押してください。
1.端末を開き、下記コマンドを実行しVPNClientを起動します。
$ sudo /home/{先程展開したフォルダ}/vpnclient/vpnclient start
2.続いて下記のコマンドを実行します。
$ sudo /home/{先程展開したフォルダ}/vpncliet/vpncmd
3.接続先のホスト名またはIPアドレスを指定します。
ここではlocalhostに接続します。4.下記のコマンドを実行し、仮想LANカードの名前を指定します。
NicCreate
5.下記のコマンドを実行します。
AccountCreate
6.下記のコマンドを実行し、仮想LANカードを有効化します。
NicEnable {先程設定したLANカード名}
7.下記のコマンドを実行し、Serverで設定したユーザ名を設定します。
AccountUsernameSet
8.下記のコマンドを実行し、Serverで設定したパスワードを設定します。
AccountPasswordSet
VPN Client 設定方法は以上です。
1.VPN Client側で下記コマンドを実行し、VPN接続を開始します。
AccountConnect {先程作成した接続設定名}
2.コマンド exit で通常のユーザに戻り、下記コマンドで仮想ネットワークのIPアドレスを確認します。
$ ifconfig
3.下記コマンドで仮想ネットワークにIPアドレスを振り当てます。
$ sudo dhclient vpn_{先程作成した接続設定名}
4.ルーティングテーブルの削除を行います。下記コマンドでゲートウェイの確認を行います。
$ route -n
$ sudo ip route del default via {対象のIPアドレス}