下記の『Ubuntu商標ガイドライン』は
商標利用方針 https://www.ubuntu.com/aboutus/trademarkpolicy(英文)の翻訳となります。 (この商標に関する草案はCC-BY-SAライセンスに基づいています。したがって、これ自体を他のプロジェクトの商標利用の方針のベースとして利用することもできます。是非自由に使ってください。その際にはUbuntuプロジェクトがオリジナルであることを明記することを忘れずに!)
この利用方針の目的は、より多くのUbuntuコミュニティのユーザーにUbuntuの商標を使ってもらうことことと同時に、ユーザーや一般の人々の混乱を招くような使用を管理し、商標のイメージと信頼を保ち、商法を許可のない不適切な使用から守ることにあります。
以下に、商標の使用に当たって、何が許されて何が許されないのか、どんなときに許可を求める必要があるのかを示します。もし何か疑問点がある場合は、trademarks@ubuntu.com まで連絡してください。
※ 以下は非公式な日本語訳であり、法的な効力を持つものではありません。
[商標]
Canonical 社はUBUNTU、KUBUNTU、EDUBUNTU、XUBUNTUを含むいくつかの商標を所有しています。これらの商標は、文字とロゴ両方の形で登録されています。もし、最後の文字がUBUNTU や BUNTU で終わる商標を利用したければ、使用には許可が必要です。UBUNTUの商標と十分に酷似しているからです。なお、この商標利用方針では、文字、ロゴ形式を含むこれらすべての商標を「商標」と呼びます。
[許可されている使用]
場合によっては、商標を利用する際に特別な許可は必要ありません。
コミュニティによる支援: Ubuntuは多くの場合、コミュニティによってコミュニティのために開発されています。商標へのアクセスは、Ubuntuの開発、ディスカッション、支持の用途において、コミュニティ全体で共有されています。オープンソースソフトウェアの開発と議論はほとんどの場合非商用的です。この場合の商標の利用に関しては以下の条件が満たされているかぎりは問題ありません:
- 商標が一貫して使用ガイドラインに基づいて使用されていること。
- 商用利用の意図が無いこと。
- Ubuntuに対して商標が使われていること。もしUbuntuでないものをUbuntuだと信じるような混乱を招くとすれば、利用方法が間違っている可能性があります。
-プロジェクトが実際にUbuntuと提携している、Ubuntuから承認、支援されている、関連プロジェクトである、ということをほのめかす文章やその他イメージなどが無いこと。ただし、プロジェクトが実際にUbuntuコミュニティの委員会によって承認を受けている場合はこの限りではありません。
派生プロジェクト: ユーザーの必要に応じてUbuntuをカスタマイズすることは、フリーソフトの強力な利点の一つで、Ubuntuは特にその点において勝っています。このようなカスタマイズや改造をすることは大歓迎ですが、一方で、商標の統一性やそれが保障するソフトウェアの品質とのバランスをとらなければなりません。このことから、次のコンセプトとガイドラインを用意しました。
Ubuntuは、「リミックス」というコンセプトを提唱し、推奨します。リミックスとは、Ubuntuから作られたバリエーションのことです。リミックスは、すべてのソフトウェアとハードウェアに対して有効です。商標を利用するためには、オリジナルのUbuntuからの変更が最小限である必要があるのです。例えば、Ubuntuに入っている設定ツールを使用した変更や、パッケージで用意されている範囲での画像やテーマなどのイメージの変更はリミックスの範囲内です。一般的には、Ubuntuのアーカイブにあるソフトウェエアを追加したり、デフォルトでインストールされているを削除したりすることも可能ですが、基礎的なコンポーネント(例えば共有ライブラリやデスクトップコンポーネントなど)を変更したり削除したりするのは、範囲外です。同じ商標を使うには違いが大きすぎるからです。このように、オリジナルとのUbuntuとの変化が質的なものである場合、リミックスと商標の使用が適応されなくなる可能性があるということを念頭においてください。
したがって、Ubuntuの派生バリエーションをつくり、商標を使用する場合は以下の条件に従う必要があります:
-上記のように、変更が最小限で根本的なものでないこと。
- 新しいバリエーションに関連して、商用の意図が無いこと
- 新しいプロジェクトが「Ubuntuのソースに関連した開発であるもののUbuntuプロジェクトによって配布されているオリジナルのUbuntuとは違う」ことが明確に分かるように、商標が使用されていること。このことを簡単にするためには、「リミックス」という名称を用いてください。例えば、ソフトウェア開発者向けに適当なツールを含んだパッケージのISOイメージは、「Ubuntu, Developers Remix」、または、タイ語で作ったイメージは「Ubuntu Thai Remix」と名付けることが出来ます。その際、「Edition」や「Version」などの言葉を使用してはいけません。これらの言葉は、Ubuntuプロジェクト内ですでに使用されています。また、言葉をもじって、「ThaiBuntu」とすることも不可です。これらの例以外のケースに関しては、そのつど使用許可を求めてください。
- プロジェクトが実際にUbuntuと提携している、Ubuntuから承認、支援されている、関連プロジェクトである、ということをほのめかす文章やその他イメージなどが無いこと。ただし、プロジェクトが実際にUbuntuコミュニティの委員会によって承認を受けている場合はこの限りではありません。
もしも、上記で定義したリミックスの範囲を超えたUbuntuベースのソフトを作った場合は、それを「Ubuntuから派生した」「Ubuntuをベースにした」「Ubuntuの変形バージョン」と宣言することが出来ますし、そうしていただくことは大歓迎です。しかし、商標そのままを使うことは出来ません。いくつかのケースでは例外的に許されることもありますが、そのときは個別の対応が必要です。商標ライセンスが必要になるからです。しかし、こういった場合にも、そのソフトウェアとオリジナルのUbuntuとの間に質的な差異がある場合、ライセンスを発行できないことがあります。新しいカーネルやUbuntuのリポジトリーに無いようなパッケージの追加、もしくは技術的性質やユーザーの操作性に著しく影響を与える変更、すなわちUbuntuの性質を根本的に変えてしまうような変更を行った場合、商標の使用が許可されることはまずありません。(もしUbuntuのリポジトリーにないパッケージを使用したい場合は、まずコミュニティに参加し、そのパッケージを送信、管理するための手続きをとることをお勧めします。そうすれば、問題はずっと簡単になるでしょう。)
Ubuntu用ソフトウェアの開発: Ubuntuと一緒に、もしくはUbuntu上で動作するソフトウェアを開発する場合は、そのソフトウェアの意図を示す目的で商標を使用することが出来ます。例えば、Ubuntu用のシステム管理ツールを作るとしたら、「System Management for Ubuntu」 や「Ubuntu Based Systems Management」が適切な名前になるでしょう。けれども、「UbuntuMan」 「Ubuntu Management」「ManBuntu」のような名前は避けてください。このような名称は、ほぼ確実に問題があります。さらに、あたかもそのソフトウェアがUbuntuのサポートを受けているような誤解を与える命名も避けるべきです。また、プロジェクトの評判やブランド価値に、不公平な形や混乱を招く形で影響を与えるような使用も避けてください。
コメントとパロディ: Ubuntuの商標は、ソフトウェアの配布元や、プロジェクトが公認のものであることを示す目的で使われるように設計されています。ユーザーがUbuntuという名前のソフトウェアをダウンロードするときに、それがUbuntuプロジェクトのものであるということが分かる必要があります。こうすることにより、Ubuntuが、本来はUbuntuでないソフトウェアの為に誤った評価を下されることを防ぐことが出来ます。Ubuntuの公式な支持を受けていないことが明確になっていれば、ディスカッションやコメント、批判やパロディの中で商標を利用することに問題はありません。Ubuntuについてまったく知識のない人も含めてすべての人に明確な形で、「文章が単にUbuntuについて言及してるのであって決してUbuntuプロジェクトやCanonicalの正式な見解を表明しているわけではない」ということが分かれば、誰もがUbuntuについて話したり、記事やブログを書いたり、ホームページを作ったりすることができます。
Ubuntuは、オープンソースコミュニティでどのように商標が使われているのかを確認し、「非商標の善意にもとづく開発、議論」の範囲を超える使用に関しては異議を唱える権利を持っています。いかなる場合であれ、プロジェクトがオープンソースの段階を越えたり、商用のプロジェクトに移行したりすれば、この文章で説明されているような商標の使用は出来なくなります。
[商標ライセンスが必要になる場合]
上記で示されたケース以外では、いかなる場合においても、商標の使用に関してUbuntuプロジェクトの許可が必要になります。以下がその例です:
- すべての商用利用
- 商標が、Ubuntuが提供するソフトウェアやその上に構築されたソフトウェアに対して、もしくはそれに関連して使われ、商用利用の意図がある場合
- ドメイン名やURLでの使用
- Tシャツなどの商用目的の商品における使用
-「BUNTU」という文字がソフトウェアもしくはハードウェアの名前に含まれる場合
- 上記のいずれかに該当するサービス
もしも上記に該当する、もしくはこの使用方針で定められていない使用のライセンスが欲しい場合は、「trademarks AT ubuntu DOT com」までメールを送ってください。出来るだけ早くこちらから返事を差し上げます。なお、受け取るメールの量が多大なため回答まで一週間ほどのお時間をいただく場合がありますが、あらかじめご了承ください。ライセンスの使用を認めるか否かは、製品やサービスを規定のレベルに保つために契約に入れられた条件など、いくつかの要素によって変わる可能性があります。
例外はあるかもしれませんが、以下のケースではまず商標の使用は認められないと思ってください:
- 社名への使用
- 商用目的のドメイン名での使用。商用目的とは、製品の宣伝からサイトの広告収入までを含みます。
- UBUNTUもしくは関連名称自体をソフトウェアや製品に使用すること。ただしそのソフトウェアや製品が実質的に改変されていないUbuntuである場合と、この商標利用方針で定めた「リミックス」の場合を除く。
- 他の商標やロゴと組み合わせた使用。これには、例えば、「複合商標」を形成するような商標の使用、他の言葉に商標を組み込むような使用が該当します。例えば、「Club Ubuntu」や「UbuntuBooks」など、人々にそれが新しい商標であるかのような誤解を与える使用、また、ある種のフォントやイメージ共に言葉や画像の側に置くことにより、その言葉と商標が組み合わさっているような印象を与えるような使い方もこれに該当します。
- 製品やサービスがUbuntuプロジェクトやその商品やサービスと正式に提携している、承認を受けている、もしくはオフィシャルなものであると示すような使い方。
- あたかもそのソフトウェアがUbuntuのサポートを受けているような誤解を与える使用。または、プロジェクトの評判やブランド価値に、不公平な形や混乱を招く形で影響を与えるような使用。
- 明らかにパロディでもないに関わらず、Ubuntu、Canonical社、及びその商品の価値を貶めるような使用。
- Ubuntuプロジェクトから提供されたバージョンへから大きくかけ離れたソフトウェア、もしくはそれに関連したものに対しての使用。大きな変更とは、例えばコードやサービス、関連商品などの本質的な変更を指します。
- 議論や開発、支持などの目的ではなく、サーチエンジンのランキングや表示順を上げる目的のみに、もしくは結果的にそうなるような方法でページのメタタグやタイトルに使用すること。
[ロゴ使用のガイドライン]
Ubuntuのロゴには複数の色が使われており、配色など見た目の統一性が保たれています。したがって、ロゴを使用する場合には、標準の配色で使用することを心がけてください。しかし、何らかの理由で配色などを変更したい場合は以下のガイドラインを守る必要があります。また、出来上がったロゴの配色と標準のものの差が大きければ大きいほど、Ubuntuによって認められる可能性が低くなることも念頭においてください。
- ロゴに複数の色を使う場合は、必ず「正式な」配色を使用してください。
- ロゴを半透明にしたり、ロゴにグラデーションなどをかけることは可能ですが、その際にも「正式な」配色を保ってください。
- 単色のロゴは、壁紙などの必要な場合には許される可能性があります。
- 縦横比などは標準のものと同じである必要があります。