このドキュメントは、G33 Express チップセット搭載マザーボード (※1) の
オンボードグラフィック機能 (Intel GMA 3100) を利用して、
Fedora 7の 3D デスクトップ機能 (compiz) を動作させる方法について紹介します。
2007/8/3 現在、G33 系マザーボードのオンボードビデオでは 3D デスクトップが使用できません。
これは、3D グラフィックライブラリ「Mesa」の G33 チップセット対応バージョンが
リリースされていないためです。
Linuxmania では、G33 マザーボードのユーザにいち早く 3D デスクトップを利用していただくため、
Mesa 開発版 (※2) のソースをもとに RPM を作成し、対応することにしました。
以下の RPM パッケージは Linuxmania で作成したものです。
公式に Mesa の G33 対応バージョンがリリースされ次第、
品質チェック&稼動テストを経て、対応をアナウンスします。
なお、LinuxMania 夏目坂モデル、LinuxMania 夏目坂モデル LV1.x を
お買い上げのお客さまには、出荷時点で下記の設定ながなされており、
3Dデスクトップの使用可能な状態になっております。
また下記の作業内容を自動的に行うことができる
インストールプログラムを収録した エクストラCD-ROM が製品に付属しておりますので、
そちらをご利用ください。
※1 G33 Express チップセット搭載マザーボード
このドキュメントでは、2007年に発売された Intel DG33BU、DG33TL 等の
インテル製マザーボードを使用して動作確認しております。
※2 開発版
正式にリリースされる前の、開発者を対象としたバージョンのことです。
不具合が起きる可能性があります。
【注意】
夏目坂モデルLV2.xはGeForceのドライバを採用して3Dデスクトップ対応しておりますのでこのページ内容の対象外です。
Fedoraの3Dデスクトップをオンにして、一部の 3D アプリケーションをウィンドウ実行した場合に
タイトルバーが表示されない等の不具合が報告されています。
表示・動作に問題がある場合は、3D デスクトップ (デスクトップ効果) を無効にしてから、
アプリケーションを実行してください。
・mesa-libGL-7.1pre-2.i386.rpm
・mesa-libGLU-7.1pre-2.i386.rpm
・glx-utils-7.1pre-2.i386.rpm
メニューの [アプリケーション] → [システムツール] → [端末] を実行します。
[user@localhost ~]$ su - パスワード: (管理者用パスワードを入力します) [root@localhost ~]#
[root@localhost ~]# yum --nogpgcheck localupdate mesa-libGL-7.1pre-*.i386.rpm \ mesa-libGLU-7.1pre-*i386.rpm \ glx-utils-7.1pre-*.i386.rpm
[root@localhost ~]# gedit /etc/yum.conf &
テキストエディタが起動しますので、以下の内容を追加します。
exclude=mesa* glx-utils
追加したら、保存してテキストエディタを終了します。
[root@localhost ~]# gedit /usr/local/bin/compiz &
テキストエディタが起動しますので、以下の内容を書き込みます。
#!/bin/bash /usr/bin/gconftool-2 --recursive-unset /apps/compiz sleep 2 /usr/bin/compiz $@
書き込み終わりましたら、保存してテキストエディタを終了します。
[root@localhost ~]# chmod 755 /usr/local/bin/compiz
スクリプトを有効にするため、実行権限を付与しておきます。
[システム] → [設定] → [ルック&フィール] → [デスクトップ効果] を実行し、
[デスクトップ効果] ボタンが押されている状態にします。(押されている状態では灰色になっています)
[移動時にウィンドウを揺らす] と [キューブ上のワークスペース] にもチェックを入れます。
Fedora 7 の update リポジトリにある、安定版 Mesa の rpm パッケージをダウンロードします。
国内にある Fedora 7 update リポジトリを、以下にあげます。
・ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/updates/7/i386/
・ftp://ftp.riken.jp/Linux/fedora/updates/7/i386/
・ftp://ftp.sfc.wide.ad.jp/pub/Linux/Fedora/updates/7/i386/
・ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/updates/7/i386/
・ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/fedora/updates/7/i386/
リポジトリからダウンロードする必要があるファイルは以下の通りです。
・mesa-libGL-6.5.2-13.fc7.i386.rpm
・mesa-libGLU-6.5.2-13.fc7.i386.rpm
・glx-utils-6.5.2-13.fc7.i386.rpm
※パッケージのバージョンは、2007年8月上旬現在のものです。
より新しいバージョンが置かれていた場合は、それをダウンロード/インストールしてください。
[システム] → [設定] → [ルック&フィール] → [デスクトップ効果] を実行し、
[デスクトップ効果] ボタンが押されていない状態にします。(押されている状態では灰色になっています)
メニューの [アプリケーション] → [システムツール] → [端末] を実行します。
[user@localhost ~]$ su - パスワード: (管理者用パスワードを入力します) [root@localhost ~]#
[root@localhost ~]# rpm -Uvh --oldpackage mesa-libGL-6.5.2-13.fc7.i386.rpm \ mesa-libGLU-6.5.2-13.fc7.i386.rpm \ glx-utils-6.5.2-13.fc7.i386.rpm
[root@localhost ~]# gedit /etc/yum.conf &
テキストエディタが起動しますので、以下の内容を削除します。
exclude=mesa* glx-utils
削除したら、保存してテキストエディタを終了します。
本ページを作成するにあたり、以下のサイト(記事)を参考にさせていただきました。
・Mesa 公式サイト https://www.mesa3d.org/