Linuxmaniaトップ活用ガイドFedoraとVistaをデュアルブートする方法(2)

Linuxmania:活用ガイド


■ Windows Vista + Fedora Core 6 (Linux) デュアルブート設定方法(Fedora)


2つの実現方法があります。

方法(1) Linuxのブートローダ「GRUB」を使う方法

方法(2) Windows Vistaのブートローダ「bootmgr」を使う方法



このページでは

方法(2) Windows Vistaのブートローダ「bootmgr」を使う方法


の手順を紹介します。



手順



以下のものを用意します。

(1) Windows Vista インストールメディア
(2) Fedora Core 6 インストールメディア
(3) Fedora Core 6 レスキュー CD
(4) USBメモリ



0. パーティション構成を考えます。

このページの例では、既存パーティションを削除後、次のように分割して使用します。
 (1) Vista 用領域 (50GB)
 (2) 共通データ用領域 (32GB)
 (3) Fedora Core 6 用領域 (118GB)



1. Fedora Core 6 のレスキューCDを作成します。



1-1. 以下のサイトのいずれかから [FC-6-i386-rescuecd.iso] をダウンロードします。

ftp://ftp.sfc.wide.ad.jp/pub/Linux/Fedora/6/i386/iso/
ftp://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/6/i386/iso/
ftp://ftp.riken.jp//Linux/fedora/core/6/i386/iso/



1-2. isoイメージをCDに焼きます。


1-2-A. Windows 環境の場合

 お使いのPCに入っているCD/DVDライティングソフトを使用してください。


1-2-B. Fedora Core 6 環境で作成する場合

 ダウンロードした iso イメージを右クリックして [ディスクへ書き込む] を選択します。



2. Windows Vista のインストールDVDをドライブに入れて起動します。



3. 言語 / キーボードの選択

 お客様の環境に合わせて設定し、[次へ] ボタンを押します。


 例 : インストールする言語      [日本語]
   自国と通貨の形式          [日本語 (日本)]
   キーボードまたは入力方式 [Microsoft IME]
   キーボードの種類          [日本語キーボード (106/109キー)]

スクリーンショット



4. [今すぐインストール] ボタンを押します。


スクリーンショット



5. プロダクト キーの入力

 必要に応じてプロダクトキーを入力します。
プロダクト キーはパッケージの中箱に記載されています。


スクリーンショット



6. エディション選択

 [購入したWindowsのエディションを選択しました]に
チェックを入れて [次へ] ボタンを押します。


スクリーンショット



7. ライセンス承認ダイアログ

 [条項に同意します] にチェックを入れて [次へ] ボタンを押します。


スクリーンショット



8. インストールの種類の選択

 [カスタム (詳細)] をクリックします。


スクリーンショット



9. インストール場所の選択

 [ドライブ オプション (詳細)] をクリックします。


スクリーンショット



10. パーティションの設定


10-1. パーティションの削除

 パーティションを選択して、[削除] ボタンを押します。

スクリーンショット


 ※ パーティションを削除すると、すべてのデータがなくなります。
  必要なデータは CD-R、DVD-R等にバックアップしておいてください。



10-2. [ディスク0 未割り当て領域] と表示されていることを確認します。


スクリーンショット



10-3. [新規] をクリックします。

 環境に合わせてサイズを設定し、[適用] ボタンを押します。
 Vista用パーティションをサイズ指定する際に、ハードディスクを
 使い切らずに未割り当て領域を Linux用 に残しておきます。


 例 : ディスク0 パーティション1  サイズ「51200」MB (Vista用)
   ディスク0 未割り当て領域
   (Linux用パーティション、共通データ用パーティションを
   あとで作成するためにディスク容量を残しておきます )

スクリーンショット


※注意
 Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、
 FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
 Linux から NTFS 形式のパーティションを読み書きすることにはリスクが伴います。

 Windowsの「ディスクの管理」は、FAT32 形式で 32GB以上のパーティションを作成することができません。
 32GBより大きいサイズの FAT32 パーティションを作成したい場合は、
 次のようなパーティション操作ソフトを使用してください。

Windows : Disk Formatter (株式会社 バッファロー)
Linux : GParted (Gnome Partition Editor)



11. [次へ] ボタンを押します。

 必要なパーティション設定を行ったら、[次へ] ボタンを押します。


スクリーンショット



12. つづけてインストール作業を行います。




13. Vistaのインストール完了後、ダッシュボードします。


スクリーンショット



14. [スタート] メニューの [コンピュータ] を右クリックして[管理] を選択します。


スクリーンショット



15. ユーザアカウント制御画面

ユーザアカウント制御画面が表示されたら、[続行] ボタンを押します。


スクリーンショット



16. コンピュータの管理画面

 [記憶域] の下にある [ディスクの管理] を選択します。

スクリーンショット



17. データ用パーティションの作成


17-1. [未割り当て] と書かれた領域を右クリックし、[新しいシンプル ボリューム] を選択します。


スクリーンショット



17-2. 新しいシンプル ボリューム ウィザード画面

 [次へ] ボタンを押します。

スクリーンショット



17-3. ボリュームサイズの指定

 [シンプル ボリューム サイズ (MB)] の欄に任意のサイズを入力して
 [次へ] ボタンを押します。

 例 : 32768MB (VistaとLinuxのデータやりとり用)

スクリーンショット


※注意
 Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、
 FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
 Linux から NTFS 形式のパーティションを読み書きすることにはリスクが伴います。

 Windowsの「ディスクの管理」は、FAT32 形式で 32GB以上のパーティションを作成することができません。
 32GBより大きいサイズの FAT32 パーティションを作成したい場合は、
 次のようなパーティション操作ソフトを使用してください。

Windows : Disk Formatter (株式会社 バッファロー)
Linux : GParted (Gnome Partition Editor)



17-4. ドライブ文字またはパスの割り当て

 ドライブ文字を割り当てるに任意の値を設定し、 [次へ] ボタンを押します。

スクリーンショット



17-5. パーティションのフォーマット

 [このボリュームを次の設定でフォーマットする] にチェックします。
 ボリュームラベル等を環境に合わせて設定します。
 [次へ] ボタンを押します。

例: ファイル システム        : FAT32
  アロケーション ユニット サイズ : 規定値
  ボリュームラベル        : data

スクリーンショット


 ※ 注意
  Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
  Linux から NTFS 形式のパーティションを読み書きすることにはリスクが伴います。

  なお、Windowsの「ディスクの管理」を使ってFAT32形式のフォーマットを行うためには、
  手順 17-3 で 32GB 以下のサイズを指定している必要があります。



17-6. [完了] ボタンを押します。


スクリーンショット



18. Fedora Core 6 のインストールDVDを入れて、再起動します。




19. Fedora のロゴと [boot :] という文字が表示されます。

 何も入力せず Enter キーを押します。


スクリーンショット



20. メディアのチェック

 Tab キーを押して [Skip] を選び、Enterキーを押します。


スクリーンショット



21. GUIインストーラの起動

 [Next] ボタンを押します。


スクリーンショット



22. 使用言語の選択

 [Japanese (日本語)] を選んで [Next] ボタンを押します。


スクリーンショット



23. キーボードの設定

 [日本語] を選択して [Next] ボタンを押します。


スクリーンショット



24. パーティションの設定


24-1. [選択したドライブ上の空き領域を使用して、デフォルトレイアウトを 作成します] を選択します。

 [パーティションレイアウトの再確認と変更] を選択します。
 [次] ボタンを押します。


スクリーンショット



24-2. 未割り当て領域が選択されていることを確認して
[次] ボタンを押します。


スクリーンショット



24-3. GRUBのインストール画面

 [高度なブートローダオプションの設定] にチェックをつけます。
 [次] ボタンを押します。


スクリーンショット



24-4. ブートローダの記録をインストールする場所

 [/dev/sda3 ブートパーティションの最初のセクタ] を選択します。
 [次] ボタンを押します。


スクリーンショット


 ※1 パーティションの作成の仕方によっては、/dev/sda2、/dev/sda4 等と    表示されていることもあります。
 ※2 マスターブートレコード(MBR) にインストールすると、Vistaの    ブートローダが使用できなくなります。

 



25. つづけてインストール作業を行います。




26. インストール完了画面が表示されたら、
Fedora Core 6 のレスキューCDを入れ、USBメモリを差し込みます。
[再起動] ボタンを押します。


スクリーンショット



27. [boot :] という文字が表示されます。

 何も入力せず Enter キーを押します。


スクリーンショット



28. 言語の選択画面

 [English] を選択して [OK] ボタンを押します。


スクリーンショット



29. キーボード選択画面

 [jp106] を選択して [OK] ボタンを押します。


スクリーンショット



30. ネットワーク設定画面

 [No] ボタンを押します。


スクリーンショット



31. [Continue] ボタンを押します。


スクリーンショット



32. [OK] ボタンを押します。


スクリーンショット



33. プロンプト画面が表示されます。


スクリーンショット



34. GRUBをインストールしたパーティションの ブートイメージを作成します。

 # dd if=/dev/sda3 of=fedora.bin bs=512 count=1


スクリーンショット

  ※ /dev/sda3 の部分には、/boot パーティションを指定してください。
   dfコマンドで調べることができます。



35. 作成したブートイメージUSBメモリにコピーします。

 # mkdir /mnt/usbmem
 # mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/usbmem
 # cp fedora.bin /mnt/usbmem/

  ※ /dev/sdb1 の部分は環境によってことなることがあります。



36. CDを取り出して、再起動します。

# exit


スクリーンショット



37. Vistaの起動後、ダッシュボードします。


スクリーンショット



38. バックアップした Linux のブートイメージ fedora.bin を USBメモリから C:\ へコピーします。


スクリーンショット



39. コマンドプロンプトを管理者モードで起動

[スタート] ボタンを押して、
  [すべてのプログラム] - [アクセサリ] -[コマンドプロンプト]
を右クリックし、[管理者として実行...] をクリックします。


スクリーンショット



40. Fedora用のブートエントリを作成

以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力、実行します。

# bcdedit /copy {ntldr} /d "Fedora Core 6"

表示例:
エントリは {a76aa63b-d84d-11db-91c9-dcdf95dc0a01} に正常にコピーされました。


スクリーンショット



41. エントリ固有のIDをクリップボードにコピー

コマンドプロンプト上で右クリックして [範囲指定] を選択します。
{ }で囲まれた英数字をマウスで選択し、右クリックします。

下の表示例でいうと {a76aa63b-d84d-11db-91c9-dcdf95dc0a01} の部分です。
表示される値は環境によってことなります。

以下の手順の GUID値( { } で囲まれた部分) は環境に合せて置き換えてください。


スクリーンショット



42. パーティション情報を変更

 「bcdedit /set { 」まで手入力したら、右クリックから [貼り付け] を実行してください。
 さきほどコピーした GUID を使用すると入力する手間が省けます。

 入力例:
 # bcdedit /set {a76aa63b-d84d-11db-91c9-dcdf95dc0a01} device partition=C:


スクリーンショット



43. Fedora のブートイメージを指定

 入力例:
 # bcdedit /set {a76aa63b-d84d-11db-91c9-dcdf95dc0a01} path \fedora.bin


スクリーンショット



44. エントリを一覧に追加

 入力例:
 # bcdedit /displayorder {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c} /addlast


スクリーンショット



45. 再起動します。


スクリーンショット



46. WindowsブートマネージャでFedoraの選択が可能となりました。


スクリーンショット




以上で設定完了です。


*参考サイト

Windows VistaとLinuxを共存させるには(Windows Vista編) 竏鈀 @IT
Vista のブートローダ (みずさわblog)